daigyouji-1

 菅原公が筑紫への配流の途次、防府宮市に宿泊した時、政敵藤原時平の内命を受けた刺客が彼の身辺に肉迫した時、従者の告によって悟った菅原公は未明に寝所から起き上がり大宰府へ向かって逸走した。
 その際、菅原公の警護役は狼狽の余り、竿に掛けたままの装束を咄嗟に着て御伴したという伝説に基づいたもので、大小行司は菅原公往昔の遭難説を追懐するため防府宮市の地区民によって後世執行するに至った地方行事であった。
 この行事中には参勤交代当時の大名行列を多分に加味して居ることから、江戸時代以降に始まったものらしい。